毎日、家事と子育てに追われ、疲れ果ててしまうお母さんたち。
「あれもこれもできなかった」「自分はどうしてこんなに不器用なんだろう」と自己批判に陥りがちです。
しかし、一息ついてみてください。
自分を責めることは、自分だけでなく、子どもや家族にとってもプラスになることは何もありません。
子育ては本来、苦痛ではなく、楽しむべき大きなイベントなのです。
「でも、そんなこと言っても……」と感じるお母さんたちへ、4人の子供を東大理三に合格させた『子育ては声かけが9割』の著者が、子育てと家事を楽にするための「口癖」を紹介します。
完璧にいかなくても「まあ、それでいい」と思う
子育ては理想通りに進むものではありません。
子どもが10歳になると、だいぶ落ち着いてきて楽になりますが、それまでの9年間はお母さんの思う通りにはならないことばかり。
1人目の子どものときは、他の子どもがいないので、その子に専念できるので少し楽ですが、2人目以降は特に大変です。思う通りにならないことが増えてきます。
『子育ては声かけが9割』では 著者の家でも、当時、長女がまだ1歳半だった頃、3人の兄弟が深夜まで起きていたため、長女も同様に起きていました。
母としては、できれば早く寝かせたかったのですが、これらの状況は避けられないものでした。
そんな子どもたちを見て、私は「まあ、それでいい」と思っていました。
大きくなった長女が後日、「お兄ちゃんたちの生活に巻き込まれていた」と笑っていました。
子どもたちによると、私はよく、「まあ、それでいい」と言っていたそうです。
人間は、自分の思う通りにならなかったり、能力を超えたときにイライラします。
育児も家事もすべて完璧にやろうとすると、できなかったときにイライラしたり、後悔したりしますし、ストレスがどんどん溜まっていきます。
だから、そんなときは、「まあ、それでいい」と口に出して、思う通りにならないこと、完璧でないことを受け入れてみましょう。
私も、思う通りにできないときは、できない自分を許すようにしていました。
そうすると、気持ちが楽になりますよ、と著者は語っています。