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NATURAL建築設計
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担当:今岡、河村
- 家を建てる年齢については、一般的に30代が最も多い
- 住宅購入者の年齢と住宅ローン返済期間の平均
- 家を建てる年齢を決める2つの方法
- 定年退職年齢までには、住宅ローンの返済が終わるように計画する
- 【年齢以外】で家を建てるタイミングを見極める方法
- 【年代別】家を建てる利点・欠点
- 【20代】資金計画の事例
- 「30代」の家づくりの利点と欠点
- 【30代】資金計画の事例
- まとめ
家を建てる年齢については、一般的に30代が最も多い
家づくりを考えるきっかけとなるのは、子供の入園や入学などのライフイベントであることが多いですが、20代や30代で家を建てる際には、将来の生活スタイルの変化を見越した計画を立てることが重要です。
国土交通省のデータによれば、新築注文住宅の購入者の平均年齢は約39.5歳、新築建売住宅(分譲住宅)の購入者の平均年齢は約37.5歳、新築マンションの購入者の平均年齢は約39.9歳となっています。
これらのデータから、新築住宅の購入者の平均年齢は全体的に「30代」であり、若い世代が住宅購入を行っていることが明らかになります。
家を建てる平均年齢は30代とされています。土地の有無による割合は以下の通りです。
30代で家を建てた人の割合
土地なし:全体の32.3%
土地あり:全体の43.8%
30代の割合が最も大きいことから、一般的には30代で家を建てると言っても問題ないでしょう。
30代に次ぐのは40代で、全体の23.0%を占めています。これら2つで全体の65%以上を占めていることがわかります。
もちろん、人によって人生設計やライフスタイルは異なります。
結婚する年齢が違えば、子どもが生まれる年齢も変わるでしょう。
調査全体を見ると、注文住宅を建てた方の平均年齢は45.1歳、土地購入+注文住宅を建てた方の平均年齢は38.5歳です。
結婚年齢や出産年齢の上昇傾向、50代・60代によるセカンドライフのための建て替え需要の増加など、社会の変化に伴って、家を建てる年齢も変わってきています。
住宅購入者の年齢と住宅ローン返済期間の平均
「家を建てる最適な年齢」は存在するのでしょうか?もちろん、ライフスタイルは個々によりますし、「◯歳が理想的」という一概な基準は存在しません。
しかし、数十年にわたるローン返済を考慮すると、「いつでも良い」とは言えないのも確かです。
それでは、一般的には何歳で家を建てるのでしょうか。
まずは、家を建てる年齢や住宅ローンの返済期間の平均について説明します。
家を建てる最適な年齢は人それぞれです。
この記事を通じて、家を建てる平均的な年齢やタイミングを理解し、「自分にとって最適なタイミング」で家を建てることを目指しましょう。
住宅ローンの返済期間の平均は32.8年
家を建てるときには、ほとんどの場合、住宅ローンを組む必要があります。
そのときに気になるのは、「何年でローンを返すのが一般的なのか」ということです。
住宅ローンの返済期間の平均年数 注文住宅の建築費 32.8年 注文住宅の土地購入費 34.5年 分譲戸建住宅 32.7年
住宅ローンの返済期間の平均年数は、上記のとおり、30年を超えています。
早くローンを完済したいと思う方も多いでしょうが、近年は金利が低下傾向にあります。
超低金利の時期に借り入れができると、返済期間を長く設定することで、毎月の支払いに余裕ができるでしょう。
家を建てる年齢を決める2つの方法
家を建てる年齢を決めるには、2つの方法があります。
1.家を建てる年齢を決める方法
子どもが生まれた年齢や、生む予定の年齢を基準にタイミングを決める方法 住宅ローン完済の時期から逆算する方法 この2つの方法について、詳しく説明します。
2.子供の出産予定年齢を基準に考える
多くの人々が、生活様式に合わせて住宅を建てる傾向があります。そのなかで、特に一般的なのは、子供の出産予定年齢を基準に家を建てるアプローチです。
初産の平均年齢が「30.7歳」であることは、30代で住宅を建てる人が多い理由の一つです。
子供が生まれたり、生まれる予定を考慮に入れることで、必要な部屋数や間取りの計画が立てやすく、子供の成長に応じてスペースを有効活用できる利点があります。
3.ローンの完済年齢を逆算する
多くの人が、住宅購入のタイミングを「ローンの完済を望む最終年齢」に基づいて決定します。完済年齢の一般的な目安は、定年退職年齢です。
定年退職年齢までには、住宅ローンの返済が終わるように計画する
また、「住宅ローンの返済期間の平均は32.8年」で述べたように、多くの場合、住宅ローンの返済期間は30年以上にわたります。
そう考えると、日本の一般的な定年年齢は65歳なので、住宅ローンの返済を始めるのは35歳前後が良いと言えるでしょう。
30~35年のローンを組む場合、定年退職と同じタイミングで住宅ローンを完済するためには、やはり30代で住宅を建てる必要があります。
ただし、頭金の額や途中の繰り上げ返済などによって、ローンの返済期間は変動することに留意し、あくまで目安として検討すべきです。
【年齢以外】で家を建てるタイミングを見極める方法
1.家を建てるタイミングの判断方法
設計・工事時期の季節 税金のタイミング 年収・貯蓄額によって決める 子どもの進学・年齢に合わせる それぞれの方法について、以下で説明していきます。
「いつから動き始めるのが良いのか分からない」と悩んでいる方は、参考にしてみてくださいね。
1-1.設計・工事時期の季節で考える
最初に、設計・工事時期の季節から、家を建てるタイミングを考えるという方法があります。
家の設計は、暑い季節に行うと暑さ対策に、寒い季節に行うと防寒対策に偏りがちになります。
暑さに弱い場合は夏、寒さに厳しい場合は冬、どちらも考慮したい場合は春・秋など中間の季節に設計を進めるのがおすすめです。
また、家を建てる時期としては、台風や梅雨の時期を避けたり、大雪のエリアでは冬季の工事を控えたりすると、季節に応じて家を建てるタイミングをはかるのも重要な視点です。
1-2.税金のタイミングを考慮する
税金の支払い時期は、完成のタイミングによって異なります。
固定資産税は、1月1日の状況に基づいて課税されます。
12月31日に工事が終われば、1月1日から固定資産税がかかりますが、1月2日以降に完成した場合は、翌年の1月1日から課税が始まります。
一方で、土地は宅地として認められることで固定資産税などが減額されるという利点もあります。
事前に土地を購入している場合は、どちらが有利になるのかを検討して、ハウスメーカー・工務店とスケジュールを調整しましょう。
年収に基づいて決定する
フラット35利用者の調査結果によれば、全国で注文住宅を建てる際の平均年収は以下の通りです。
注文住宅を建てた方の平均年収 400万円未満 22.2%
400万~600万円未満 40.7%
600万~800万円未満 20.7%
800万~1,000万円未満 8.4%
1,000万~1,200万円未満 3.5%
1,200万円以上 4.5%
最も多いのは400万?600万円未満の層で、全体の40.7%を占めています。
次に多いのは、世帯年収が400万未満の22.2%で、年収600万円未満の層が全体の6割以上を占めています。
年収400万円以上になったら、自宅購入を考え始めるのも一つの選択肢かもしれません。
貯蓄による決定
貯蓄は、ローンの初期費用やその他の費用の支払いに役立てることができます。
初期費用の平均は次の通りです。
注文住宅を建てた人の初期費用の平均 注文住宅を建てた人 596.6万円 (全体の資金の16.7%)
土地を購入して注文住宅を建てた人 412.3万円 (全体の資金の9.3%)
建売住宅を購入した人 270.0万円 (全体の資金の7.5%)
これらの数値から、初期費用としては、全体の資金の10%~15%が目安となるでしょう。
また、その他の費用は全体の費用の約1割が目安となります。
貯蓄が不足している場合は、2023年現在、「祖父母や親からの資金提供」が贈与税の減税特例があるため、検討することをおすすめします。
子どもの学校・年齢に応じて
子どもの学校や年齢に合わせて、家を建てる時期を考えるのも一つの方法です。
入学(就学)前なら転校の心配がなく、教育環境も早く整えることができます。
でも、子どもの学校を最初に選んだ場合は、状況によっては、そのエリアに希望する土地がなく、 他のことに譲歩しないといけないことが起こる可能性があります。
土地探しを一緒に進める場合は、どこを重視して住むエリアを決めるのかを家族で相談し、後で悔やまないようにしましょう。
ちなみに、当社では、多くの候補地をご用意してお客様をお待ちしております。。
【年代別】家を建てる利点・欠点
言うまでもないですが、人それぞれライフスタイルや人生設計は異なります。
家を建てる平均年齢は30代ですが、人によっては20代や40代で、マイホーム購入を決めるという方もいるでしょう。
「20代」で家を建てる利点と欠点
【20代】の利点
ローンを定年までに返済できる 夫婦の収入に応じて、ローンの金額を決めることができる。
早くローンを返して、その後の収入は貯蓄に回せる。
ローン審査が不安だという人でも、パートナーとの収入を足してローンを組むと安心です。
【20代】の欠点
家族が増えるかもしれないことを想定しなくてはならない が、後で間取りが不足する・家が狭くなることもある。
しかし、将来の世帯人数がどう変わるのか予測できないという欠点もあります。
【20代】資金計画の事例
年代 20代
年収 400万円
購入金額 2,800万円
頭金 100万円
ローン期間/月の返済額 35年/7.2万円
「30代」の家づくりの利点と欠点
30代で家づくりをする人が多いので、前半と後半で分けて紹介します。
【30代前半】の利点
お金に余裕が持てる 家賃の出費を減らせる
【30代前半】の欠点
仕事の変更や異動の可能性が残る 生活スタイルが変わる可能性が残る 30代前半で家づくりをする利点は、「お金に余裕が持てる」「家賃の出費を減らせる」というところです。
20代よりも収入が増えるので、もっと希望に合った家を建てることができるでしょう。
さらに、ずっと家賃を支払う必要がなくなるので、その分のお金をローンの返済に回すこともできます。
逆に、これからも仕事の変更や異動、生活スタイルが変わる可能性もあります。
「30代後半」の家づくりの良い点と悪い点
【30代後半】の利点
30代後半で家づくりをする良い点は、「ローンの審査に通りやすい」「収入が安定していて、ローンの計画が立てやすい」というところです。
【30代後半】の欠点
悪い点早めに返済しないといけない可能性がある ライフスタイルの変化を考えないといけない。
しかし、逆に、「定年までにローンを完済できないと、早めに返済しないといけない」という事態も起こり得ます。
さらに子どもの進学などで、30代前半とは異なる家族のライフスタイルの変化も想定しなければなりません。
【30代】資金計画の事例
年代 30代
年収 600万円
購入金額 3,200万円
頭金 700万円
ローン期間/月の返済額 34年/7万円
まとめ
この記事では、20代、30代で家づくりを考えている方向けに説明しました。
家づくりをする人の平均年齢は30代となっています。しかし、平均年齢であるからといって、利点と欠点が存在しないわけではありません。
良い点だけでなく、リスクなどの悪い点も考慮に入れて、家づくりを始めるタイミングを選んでください。
さらに、ローンの返済も、家づくりを始める年齢を決める際の重要な要素です。
完済する年齢や年収、貯蓄額を基に考えてみてください。