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NATURAL建築設計
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担当:今岡、河村
平屋建ての新築住宅は、バリアフリーであるため、どの世代にも適しており、その人気は高まっています。
高齢者だけでなく、若者や育児世代も、スタイリッシュな平屋建て住宅に興味を持っています。
そこで、新築の平屋建て住宅を計画する際の費用の目安やおすすめの間取り、そして計画のポイントについて説明します。
新築の平屋建て住宅が急速に人気を集めている理由
新築の平屋建て住宅が人気を集めている背景には、様々な要素が関係しています。
国土交通省の建築着工統計調査によれば、平屋建て住宅の建築着工数は年々増加しています。
2012年には30,604棟でしたが、2022年には57,022棟となり、平屋建て住宅が次々と建設されています。その着工数はほぼ2倍です。
その理由として、以下の4つが挙げられます。
・団塊世代の住み替え需要の増加
・都市部から地方への移住者の増加
・バリアフリーで生活しやすい
・耐震性に対する安心感
特にバリアフリーで生活しやすく、耐震性に対する安心感があるため、最近では若者や育児世帯からも注目されています。
平屋建て住宅は、もはや高齢者だけでなく、あらゆる世代にとって人気のある住宅形態と言えるでしょう。
新築の平屋建て住宅を建てる良い点
平屋建て住宅が高齢者だけでなく、若者や育児世帯にも需要があるのはなぜでしょうか。平屋建て住宅を建てる利点をご紹介します。
家族間のコミュニケーションがしやすい
平屋建て住宅を建てる大きな利点の一つは、家族間のコミュニケーションがしやすいことです。
二階建ての場合、生活空間が上下に分かれてしまうため、家族が何をしているのかが分かりにくいことがあります。
特に、リビングを通らずに二階に上がることができる階段がある場合、子どもが自分の部屋に直行してしまう可能性があり、会話を交わす機会が減ってしまうことがあります。
しかし、平屋建てにすると、リビングを中心とした間取りにすることができます。
リビングと同じフロアに個室があるため、家族の存在を感じやすく、自然と家族間のコミュニケーションが取れるでしょう。
ワンフロアで生活動線がコンパクトにまとまる
平屋建ての場合、上下の移動がないため、ワンフロアで生活が完結します。
掃除機を二階まで運んで掃除をしたり、布団や洗濯物を干すために上下を行き来する必要がありません。
また、階段がないため、階段掃除の手間も省けます。生活動線がコンパクトになるため、家事がしやすく、暮らしやすくなります。
天井が高く、自由な間取りが可能
平屋建ては、二階部分を吹き抜けにすることができます。
そのため、天井が高く、開放感のあるリビングを設計することも可能です。
さらに、屋根裏空間やロフト空間も取り入れることができます。
これは一階建てならではの利点です。
リビングの近くの天井裏にスキップフロアや収納スペースを設ければ、子どものおもちゃなどが散らかりがちなものも自由に出し入れができ、リビングがすっきりと片付きます。
また、天井裏にロフトを設ければ、子どもの寝室としても使えます。
このように、天井高を自由に設定できることで、自由な間取りが可能です。
構造が安定し、耐震性が高い
平屋建ては、耐震性の面でも注目されています。平屋建てには、支えるべき二階部分がないためです。
地震が起きたとき、一階より二階、二階よりも三階の方が揺れて、一階部分に負荷がかかります。
しかし、一階だけで構成されている平屋建ては、上階を支える必要がないため、構造が安定します。
さらに、建物自体が低いため、風の影響を受けにくく、地震や台風などの災害に強い傾向があります。
新築平屋の悪い点
次に、平屋建てを建てる際のデメリットについて説明します。特に、費用面での懸念点が多いです。
広い土地が必要
平屋建ては、リビング、キッチン、トイレ、お風呂、寝室、個室など、すべての部屋を平屋部分に配置しなければならないため、同じ床面積の二階建てに比べて広い土地が必要です。
土地が広いと、土地取得費が高くなる上、住んでからの固定資産税などの税金も上がりやすくなります。
初期費用だけでなく、毎年支払う費用が高くなる点について、余裕を持って支払い続けることができるか、よく検討しましょう。
また、都市部では、平屋建てを建てられる広い土地を見つけるのが難しいという問題もあります。
基礎部分が広く、建築費用が高まる
平屋建ては、土地代だけでなく、建築費用も高くなる傾向があります。
それは、基礎部分が広いためです。
基礎工事は、建築費用の中でも最も大きな割合を占める部分です。
平屋建ての場合、すべての部屋を一階部分に配置するため、二階建てに比べて基礎工事が多くなります。
その分、全体の建築費用にも大きく影響し、総額の建築費用が高くなってしまうのです。
水害のリスクが高い
平屋建ては、二階建てのように垂直避難ができません。
そのため、浸水が起きた際には、室内に逃げ場所がないというデメリットもあります。
近くの避難所を確認しておくことはもちろんですが、平屋建てを建てるときは、ハザードマップなどで浸水の可能性がない土地かどうかを確認して建てるようにしましょう。
もし、建築予定地での浸水の可能性が高い場合は、地盤や基礎を高めに設定するのも一
つの方法です。
新築の平屋建て住宅を建てる際の費用の目安
平屋建てを建てると、基礎や屋根部分が広くなるため、二階建てと比較すると建築費用が高くなる傾向があります。
木造か鉄骨など、構造によって費用は異なりますが、新築の一階建て住宅を建てる際は、同じ規模の二階建てと比較して、1~2割程度高くなるとされています。
面積が広ければ広いほど価格は高くなりますが、二階分のトイレや階段がない分、
総面積は抑えることができることも多いです。
そのため、費用を抑えたい場合は、部屋数を少なくしたり、間取りをシンプルにしたりすると良いでしょう。
以上のように、デメリットも有りますが、平屋建てのメリットはそれに余りある良いところが有りますので、人気になっています。